半子町(読み)はんこまち

日本歴史地名大系 「半子町」の解説

半子町
はんこまち

[現在地名]仙台市八幡はちまん二丁目・国見くにみ一―二丁目・子平町しへいまち

北八番きたはちばん丁と土橋どばし通との交差点辺りより北西に割出された足軽屋敷であるが、安政仙府絵図では職人屋敷ほか拝借屋敷が目立つ。町名は二代藩主忠宗の代に「半甲剃髪」の歩卒が配されたことに由来するといわれるが(封内風土記)、「義山公治家記録」慶安四年(一六五一)条にも「半額ニ剃テ印トス」とあり、足軽衆のうち器量よし二二人を選んで大筒組とした。寛文九―一一年(一六六九―七一)の城下絵図に半子衆とあり、延宝城下絵図ではほかの足軽衆と区別して旗本足軽衆とみえる。「奥陽名数」のいう近習鉄砲組であると思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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