南北首相会談(読み)なんぼくしゅしょうかいだん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「南北首相会談」の意味・わかりやすい解説

南北首相会談
なんぼくしゅしょうかいだん

韓国の国務総理と北朝鮮の政務院総理を首席代表とし,政治・軍事的な対決状態の解消と協力・交流について話合う政治会談。韓国政府の存在自体を認めないとしている北朝鮮側では,「南北高位級会談」という。7回の予備会談を経て第1回会談が 1990年9月6,7日ソウルで開催された。以後平壌,ソウルと交互に開催され,第5回会談では「南北間の和解不可侵および交流・協力に関する合意書」と「朝鮮半島非核化に関する共同宣言」を発効させるにいたった。しかし,非核化のための相互査察は進展せず,93年米韓が合同軍事演習「チームスピリット」再開の方針を打出したことに北朝鮮が反発,開催予定の第9回会談を拒否。その後北朝鮮の核開発疑惑が起り両国関係も緊張したが,94年8月の米朝高官会談の基本合意を受け再開が決った。

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