南澳島(読み)なんおうとう

  • なんおうとう / ナンアオタオ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

中国、広東(カントン)省東端沿岸にある島。行政上は南澳県を形成し汕頭(スワトウ)市の管轄である。県政府所在地は後宅(こうたく)鎮である。人口7万2818(2000)。南は南シナ海に面し、北は柘林(たくりん)湾を隔てて本土の饒平(じょうへい)県に対する。柘林湾は中国の沿岸漁場の一つで、底引網漁業が盛んに行われ、後宅鎮は西方30キロメートルの汕頭とともに主要漁港となっている。漁業以外では米作が盛んである。明(みん)代に海賊の活動を鎮圧するため、北東部の深澳湾に面する猟嶼(りょうしょ)に猟嶼銃城が築かれ、清(しん)代にもこれを踏襲した。また深澳と南東部の雲澳の間には雄鎮関が設けられた。これらは現在も史跡として残っている。また明末に鄭成功(ていせいこう)の根拠地の一つとなったことでも知られる。[青木千枝子・河野通博]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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