イギリスの物理学者。服地織り職人の子として生まれ、初等教育を終えると親の下で働いた。その後、独学で物理学を修め、認められて、1738年、ロンドンの学校経営者ワトキンスSamuel Watkinsに仕え、1745年以降、彼の学校の学校長を務めた。1747年ごろカントンは強力磁石をつくる新方式を開発し、実験家としての評価を得、1751年にはロイヤル・ソサイエティーからコプリー賞(物理・生物学に功績のあったものに贈られる)を受けた。またフランクリンの雷の実験をイギリスで初めて行い、雲が正負両方を帯電することを発見した。プリーストリーの『電気学の歴史と現状』(1767)発行の手助けもした。電気学以外では、水の圧縮性の実験的な証明があり、この業績で1765年に二度目のコプリー賞を受けた。
[高山 進]
イギリスの科学者。イングランドのストラウドの生れ。公教育は受けなかったが,機械学の才能を認められ,ロンドンのスピテル・スクエア学校の教師となった。月食時間の計算を行った後に,電気学,磁気学に注目し,人工磁石製作に新しい方法を示し,この業績によりローヤル・ソサエティの会員に選ばれた(1749)。また静電誘導の実験を通し,雲の電荷の符号を決定し,雷の原因を示すとともに,当時のフランクリンの説をヨーロッパに広めることに貢献した。
執筆者:河村 豊
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…これに対し,後発絶対主義国として急速に勢力を伸ばしたプロイセンの場合には,常備軍の整備はより徹底している。とりわけ〈軍人王〉フリードリヒ・ウィルヘルム1世の下において,全王国を500戸単位の徴兵区Kantonに分かち,若者を登録させて強制徴兵を行う〈カントン制度〉が導入され(1733),〈兵営としての国家〉と呼ばれるほどになった。貴族出身の将校と農民から徴募される兵士との間には,領地においてユンカーと隷農の間に見られたと同様の人格的従属関係が持ち込まれる。…
…【加藤 秀俊】
【国旗の規格と色】
国家を表徴する標識としては,国旗のほかに皇帝旗,王旗,元首旗,政府旗,軍旗,海上用として軍艦旗,商船旗など多くの種類の旗があり,その用途についてもさまざまの規定をもつ国も多いが,この項では国旗のみに限って述べる。また,国旗の各部分には専門的な名称がついているが,国旗の旗ざお側をホイストhoist,外側(ホイストの反対側)をフライfly,旗ざお側の小区画をカントンcantonとよぶ。また,フライが燕尾(えんび)状をなすものを燕尾旗といっている。…
…外国人居住者を含まないスイス人の使用言語別比率を1990年の調査で見れば,ドイツ語73.4%,フランス語20.1%,イタリア語4.1%,レト・ロマン語0.7%,その他1.3%となっている。主要言語すべてが国語と定められている上に,各カントンKanton(州)がカントン語を定め,各ゲマインデGemeinde(市町村)が学校教育をはじめ公的な使用語を決める自由を認められているので,スイスは〈言語の平和〉が保たれている。
[宗教]
16世紀の宗教改革以降スイスでも宗派間の争いは激しかったが,現行憲法では信仰並びに良心の自由が認められている。…
※「カントン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
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