最新 地学事典 「厚内-峠下動物群」の解説
あつないとうげしたどうぶつぐん
厚内-峠下動物群
Atsunai-Togeshita fauna
Atsunai-Togeshita fauna 北海道十勝地域の厚内層および留萌地域の峠下層の貝化石で代表される古動物群。魚住悟ほか(1957)命名。中新世中~後期。約80種からなる。Anadara・Glycymeris・Dinocardium・Dosinia・Pitar・Turritellaなどの暖水系属に加えて,Yoldia・Portlandia・Spisula・Megangulus・Serripes・Neptuneaなどの冷水系属も含まれるのが特徴。この動物群は,生層序学的には東北本州の塩原-耶麻動物群や中国地方の布志名動物群に対比され,それらの北方型とされる。またサハリンのMaruyama層下部およびカムチャツカのEtolon層から産出する中新世中期の動物群に類似する。さらに従来の厚内-峠下動物群は上下に二分され,下部峠下-厚内動物群は中新世中期,上部峠下動物群は中新世後期と考えられている(K.Amano, 1983, 86)。
執筆者:赤松 守雄
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

