口取菓子(読み)くちとりがし

精選版 日本国語大辞典 「口取菓子」の意味・読み・例文・類語

くちとり‐がし ‥グヮシ【口取菓子】

〘名〙 茶会で、客が座についた時、器に盛って出す菓子。くちとり。
滑稽本・古朽木(1780)二「一服一銭口取(クチトリ)菓子」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の口取菓子の言及

【口取】より

…口取ざかな(肴),口取菓子の略。口取ざかなは饗膳の最初に座つき吸物とともに出された酒のさかなで,〈土器を三宝に,口とりは熨斗(のし),昆布〉と近松の浄瑠璃《心中万年草(しんじゆうまんねんそう)》に見えるごとく,かちぐり,のしアワビ,コンブといった祝儀のさかなに始まったものらしい。…

※「口取菓子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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