古峯信仰(読み)ふるみねしんこう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「古峯信仰」の意味・わかりやすい解説

古峯信仰
ふるみねしんこう

栃木県鹿沼(かぬま)市草久(くさぎゅう)古峯(こぶ)ヶ原(はら)に鎮座古峯神社に対する信仰。その起源は明らかでないが、祭神日本武尊(やまとたけるのみこと)を火災除(よ)け、作神、家内安全、村内安全の神として信仰し、近世以降関東・東北一円に古峯ヶ原講が設けられ、順番に代参を出した庶民信仰の代表的なもの。現在も栃木県内はもちろん、福島県内にも約2100の講があり、ことに会津地方に盛んで各村に社名と村中安全と記した碑が建てられており、宮城、岩手、埼玉、千葉、茨城、神奈川、青森県下にも多くの講組織が結成されている。

[鎌田純一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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