可そうろう(読み)べくそうろう

精選版 日本国語大辞典 「可そうろう」の意味・読み・例文・類語

べく【可】 そうろう

  1. 「べし」の意を丁寧に表わす。自分自身の意志、または相手への依頼を表わすことが多い。中世以後、書簡体に多く用いられた。…するつもりです。…てください。…でしょう。
    1. [初出の実例]「いろいろの御仏をこなはせ給へく候、あなかしこ」(出典:東寺百合文書‐ヨ・久寿二年(1155)一二月二一日・藤原教子譲状案)

可そうろうの語誌

しばしば「候べく候(そうろうべくそうろう・そろべくそろ)」の形で現われる。これは「候べし」をさらに丁寧にしたもの。「東寺百合文書‐ミ・文治二年(1186)閏七月二五日・源頼朝書状案」の「これにしり候田地は、日よしてん一くにさた候て、上分をは、神事にあてられ候へく候」など。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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