デジタル大辞泉
「神事」の意味・読み・例文・類語
かむ‐わざ【▽神▽事】
《「かんわざ」とも》「かみわざ2」に同じ。
「儀式など常の―なれど」〈源・葵〉
かみ‐ごと【神事】
1 神を祭る行事。祭事。祭典。しんじ。
2 神の仕業。人間にはうかがい知れない神の不思議な考えや行動。かみわざ。しんじ。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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しん‐じ【神事】
- 〘 名詞 〙 ( 古くは「じんじ」とも )
- ① 神祇の祭祀に関して行なわれるすべての儀礼。神社において行なわれる祭儀。
- [初出の実例]「天皇御二神嘉殿一行二神事一」(出典:続日本後紀‐承和八年(841)一一月乙卯)
- 「安房守に成て下りける時任のはじめなれど更に神事(ジンジ)をさきとせず」(出典:発心集(1216頃か)七)
- [その他の文献]〔国語‐魯語下〕
- ② 神社の祭礼に演じられる能。神事能。
- [初出の実例]「当世、京中、御前などにては、式三番ことごとくは無し。今は、神事の外はことごとくなし」(出典:申楽談儀(1430)勧進の舞台、翁の事)
- ③ ( ━する ) 神聖な存在としてそれにつかえること。
- [初出の実例]「既に耶穌を宗とし、之に神事すれば、進んで此の実験を説明し」(出典:基督と其の事業(1902)〈植村正久〉)
かみ‐わざ【神事・神業】
- 〘 名詞 〙
- ① 神に関する行事。祭礼。しんじ。かんわざ。
- [初出の実例]「いとま乞ふをと思へど、此の頃は神わざの頃なれば」(出典:宇津保物語(970‐999頃)蔵開下)
- ② 神のしわざ。神のなさった事柄。
- [初出の実例]「私が今求めて不自由するのをみんな神わざと云って恐れて居ります」(出典:世間知らず(1912)〈武者小路実篤〉六)
- ③ 神のしわざのような、霊妙不可思議の事。人間ばなれしたすばらしいわざ。神技(しんぎ)。
- [初出の実例]「如レ意成行者、船之舳之瑞相、則三抄三行之神態也」(出典:唯一神道名法要集(1511頃))
かん‐ごと【神事】
- 〘 名詞 〙 ( 古くは「かむごと」と表記 )
- ① =かみごと(神事)①
- [初出の実例]「本の世の事尋は、歌語に詠み反して神事(かむごと)に用来り」(出典:続日本後紀‐嘉祥二年(849)三月庚辰)
- ② =かみごと(神事)②
- [初出の実例]「伊弉諾尊、神功(カムコト)既(すて)に畢(を)へたまひて霊運当遷(あつし)れたまふ」(出典:日本書紀(720)神代上(兼方本訓))
かみ‐ごと【神事】
- 〘 名詞 〙
- ① 神をまつる行事。祭事。かんわざ。かんごと。しんじ。神沙汰。
- [初出の実例]「めでたい神事に、罪人の、鬼のといふことはなりますまい」(出典:狂言記・鬮罪人(1730))
- ② 神のしわざ。神の行なう事柄。かみわざ。かんごと。しんじ。
- [初出の実例]「神事だなどとおやぶん気の若さ」(出典:雑俳・柳多留‐七(1772))
- 「大国主命は、幽事(カミゴト)を所知(しらす)べしと有りて」(出典:玉くしげ(1789))
かん‐わざ【神事】
- 〘 名詞 〙 ( 「かむわざ」とも表記 ) =かみわざ(神事)①
- [初出の実例]「かの碁手(ごて)ものは今宵かんわざにもあるを」(出典:宇津保物語(970‐999頃)嵯峨院)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「神事」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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