吉野酢(読み)よしのず

和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「吉野酢」の解説

よしのず【吉野酢】

三杯酢土佐酢などの合わせ酢を火にかけ、水溶きのくず粉を加えてとろみをつけたもの。和え物などに用いる。◇奈良・吉野地方がくずの名産地であることから、くず粉を用いた料理を「吉野~」ということがある。

出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の吉野酢の言及

【酢の物】より

…基本的な合せ酢のほか,使用目的に合わせて変化をつけたものも多い。すりゴマ,ケシの実を加えるゴマ酢やケシ酢,ダイコンをおろし入れるみぞれ酢,ときがらしで風味をつけるからし酢,梅干しを裏ごしにして入れる梅肉酢,卵黄を加えて加熱し,どろりと仕上げる黄味酢,葛粉を加えてとろみをつけた三杯酢は吉野酢とよぶ。酢の物の要点は,でき上がりの水っぽさを防ぐために,材料を塩でしめ,あるいはゆでるなどしたあと酢洗いしてから,合せ酢と合わせることである。…

※「吉野酢」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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