すべて 

吸着比表面積(読み)キュウチャクヒヒョウメンセキ

化学辞典 第2版 「吸着比表面積」の解説

吸着比表面積
キュウチャクヒヒョウメンセキ
specific surface area obtained by adsorption

吸着現象を用いて測定した固体試料比表面積.測定方法としては,気体吸着法と溶液からの色素などの吸着を利用する方法とがある.一般には,液体窒素温度における試料への窒素吸着を測定し,BET吸着等温式を利用して求める方法がもっとも広く行われている.すなわち,BET式より単分子層吸着量を求めれば,この値と分子の吸着断面積との積が試料の比表面積である.試料が非常に細かい細孔を有する場合には,測定に用いた吸着気体の分子の大きさなどの違いのため,求めた比表面積が異なる場合がある.図にセメント水和物の比表面積を各種の気体吸着より求めた例を示す.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

すべて 

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む