咄本・噺本・話本(読み)はなしぼん

精選版 日本国語大辞典 「咄本・噺本・話本」の意味・読み・例文・類語

はなし‐ぼん【咄本・噺本・話本】

〘名〙 落語軽口笑話などを書き集めた本。特に、江戸時代短編の笑話の類を集めて、元祿期(一六八八‐一七〇四)には半紙本五冊、天明期(一七八一‐八九)には小本一冊の形で出版され、広く流行した。はなしぶみ。
※雑俳・鶯宿梅(1730)「たのみける此戸守(しま)りを噺し本」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報