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軽口 カルクチ

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デジタル大辞泉の解説

かる‐くち【軽口】

[名・形動]
調子が軽くておもしろい言葉・話。たわいないが、気がきいていて滑稽みのある言葉・話。「軽口をたたく」
軽妙なしゃれ。江戸時代に流行した地口(じぐち)・秀句(しゅうく)の類。
口が軽くてよくしゃべること。また、そのさまや、そのような人。「軽口を慎む」「軽口な人」
軽口話(かるくちばなし)」の略。
淡白な味。「軽口の酒」

出典|小学館
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世界大百科事典 第2版の解説

かるくち【軽口】

俳諧用語。原義は口の軽いさま。転じて秀句地口(じぐち),口合(くちあい)の類をいうようになり,さらに転じて西山宗因井原西鶴談林俳諧の風調を指すに至った。その特質は,即興性,速吟性,放笑性などであり,貞門から軽率・放埒な風体として攻撃を受けた。しかし西鶴らは,これこそ俳諧の原質であると信じて推し進めた結果,ことば無尽蔵を誇りとする〈矢数(やかず)俳諧〉へと発展した。【乾 裕幸】

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大辞林 第三版の解説

かるくち【軽口】

( 名 ・形動 ) [文] ナリ 
口が軽く、なんでもぺらぺらとしゃべる・こと(さま)。また、そういう人。 「あの男は-だ」 「 -ナ人/日葡」
軽妙におもしろおかしく話すこと。また、その話。 「 -をたたく」
軽妙な洒落。秀句・地口じぐち・口合くちあいの類。 「鸚鵡おうむに-おのづから移して/浮世草子・一代女 5
軽口話かるくちばなし 」に同じ。

出典|三省堂
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世界大百科事典内の軽口の言及

【談林俳諧】より

…談林とはもと僧侶の学寮をいい,初めに江戸の松意(しようい)一派がそれを名のったが,のちに宗因をいただく諸派の俳諧の総称となった。談林はまた,貞門が乗り越えるべく努めた《守武千句(もりたけせんく)》などの猥雑な俳風を復活させたために〈守武流〉,滑稽をこととする軽妙洒脱な詠み口から〈軽口(かるくち)〉,付合(つけあい)の連想飛躍を喜ぶところから〈飛躰(とびてい)〉,旧来の価値観を転倒させた異端性から〈阿蘭陀(オランダ)流〉とも呼ばれた。談林の時代は大体,寛文年間(1661‐73)の台頭期,延宝年間(1673‐81)の最盛期,天和年間(1681‐84)の衰退期の3期に分けられる。…

【俄】より

…幕末には大坂に俄席と呼ばれる専門劇場もできた。 大阪俄は景物を見立てておとす〈見立俄〉(配り物俄),地口の面白さをねらう〈もじり俄〉(口合俄),歌舞伎種の〈物まね俄〉,行違いの面白さをねらった〈拍子違い俄〉,スカタン(出まかせ,脱線)の〈出たらめ俄〉に大別され,これを一人でコント風に演じる〈一口俄〉,2人以上で落語の仕方噺風に演じる〈軽口〉や〈俄芝居〉のいずれかで演じる。俄芝居では舞台を本舞台を思わせるように飾り,衣装も本衣装を用いたが,鬘(かつら)はボテ鬘を使い,たとえ女方でも化粧をしないのがしきたりである。…

【落語】より

…演出法は,落語家が扇子と手ぬぐいを小道具に使用し,講談や浪曲(浪花節)のような叙述のことばを省略して,会話と動作によってはなしを展開する。はじめは,単に〈はなし〉といわれ,この言いかたは,現在も〈はなしを聴きに行く〉とか,〈はなし家〉とかいうように残っているが,天和・貞享(1681‐88)以後は,上方を中心に,〈軽口(かるくち)〉〈軽口ばなし〉などと呼ばれ,この上方的呼称である〈軽口〉時代が,上方文学の衰退期である明和・安永(1764‐81)ごろで終わり,文学の中心が主として江戸に移って,江戸小咄時代になると,もっぱら〈落(おと)し咄〉というようになった。〈落語〉という字が使用されはじめたのは,天明(1781‐89)からだが,〈らくご〉とは読まず,〈おとしばなし〉と呼んでいた。…

※「軽口」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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