精選版 日本国語大辞典 「唐鞍轡」の意味・読み・例文・類語
からくら‐ぐつわ【唐鞍轡・唐鞍銜】
- 〘 名詞 〙 唐鞍を付けたときに用いる中国風の轡。
- [初出の実例]「唐鞍銜〔飾抄〕は唐鞍に具したるものなり。西土の銜をみるに多く円き輪を用ひたり」(出典:古今要覧稿(1821‐42)一五八)
…日本の古墳から出土する二連銜板状鏡板の轡は魏晋南北朝時代の系統をひくものである。正倉院には茨(いばら)のように刺(とげ)をつけた鏡板をもつ蒺銜(うばらぐつわ)があり,平安時代に唐の棒状鏡板付轡から変化したものが唐鞍(からくら)轡として使われたほかは,輪郭が杏葉(ぎようよう)形の鏡板をもつ杏葉轡,十文字形を残して透しを入れた鏡板をもつ十文字轡,円板状の鏡板をもつ鏡轡,この鏡板に透しを入れることから変化した透し轡などが江戸時代まで用いられた。【小野山 節】。…
※「唐鞍轡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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