啀合(読み)いがみあう

精選版 日本国語大辞典 「啀合」の意味・読み・例文・類語

いがみ‐あ・う ‥あふ【啀合】

〘自ワ五(ハ四)〙
① 獣が互いにいきりたち、ほえたりかみついたりしあう。
※寛永刊本蒙求抄(1529頃)三「ただ猿と犬といがみやう所を云たぢゃぞ」
浮世草子・魂胆色遊懐男(1712)一「犬のやりくり猫のいがみあふを見て」
② 人が互いに敵意を持つ。争い合う。喧嘩する。
※滑稽本・七偏人(1857‐63)三「何だかべらぼうと舌戦(イガミ)あって居るのヲ」

いがみ‐あい ‥あひ【啀合】

〘名〙 獣が互いにほえたりかみついたりすること。また、人が互いに争い合うこと。〔書言字考節用集(1717)〕
※滑稽本・七偏人(1857‐63)五「猫のいがみ合(アヒ)声色を」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android