精選版 日本国語大辞典 「善する」の意味・読み・例文・類語
よく【善】 する
① ねんごろにする。十分にする。遺漏なくする。
※万葉(8C後)三・三八一「家思ふと心進むな風まもり好為(よくし)ていませ荒しその道」
② 巧みにする。上手にする。
※万葉(8C後)一二・二九四三「我が命の長く欲しけく偽りを好為(よくする)人を捕ふばかりを」
※魚玄機(1915)〈森鴎外〉「此女は詩を善(ヨ)くした」
③ ともすればする。たびたび行なう。
※大日経義釈延久承保点(1074)一三「我が善友を悪み、我が怨を好(ヨクス)」
④ できる。なし得る。
※大乗広百論釈論承和八年点(841)「此も亦た依他起は其の性非有なりと証すること不レ能(よくセズ)」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報