歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「善悪両面児手柏」の解説
出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報
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…さらに実録本《増補秋田蕗(ふき)》(成立年未詳)では,海坊主の怪がのりうつった毒婦としてお百を描き,中川(那河)の妻として太守毒殺の陰謀に荷担,もとの夫桑名屋徳兵衛を砂村六万坪で刺殺,また奥医師篠崎をも毒殺するなどと性格を拡大した。これにより,京・大坂・江戸を経巡った淫婦として,殷の紂(ちゆう)王の妃,妲妃の名前を冠して講談《妲妃のお百》となり,さらに歌舞伎化され《善悪両面児手柏(このてがしわ)》(河竹黙阿弥作)として1867年(慶応3)5月市村座で初演,4世市村家橘(のち5世尾上菊五郎)がお百に扮し好評を得,のちに4世沢村源之助の得意芸ともなった。歌舞伎のお百は幕末期特有の頽廃美にみちた〈悪婆(あくば)〉の系列に属する形象となっている。…
…《杜若艶色紫(かきつばたいろもえどぞめ)》(1815年5月河原崎座)の土手のお六などがその代表例。以降,3世沢村田之助によって演じられた《処女翫(むすめごのみ)浮名横櫛》(《切られお富》,1864年7月江戸守田座,河竹黙阿弥作),《於由曙評仇討(うわばみおよしうわさのあだうち)》(《お由》,1866年1月江戸中村座,3世瀬川如皐作)や,初世坂東しうかによる《新板越白浪(しんばんこしのしらなみ)》(《鬼神のお松》,1851年9月江戸市村座,3世桜田治助作)などがあり,ほかに河竹黙阿弥の作品として《処女評判善悪鏡》(《白浪五人女》),《忠臣蔵後日建前(ごにちのたてまえ)》(《女定九郎》),《善悪両面児手柏(このてがしわ)》(《妲妃のお百》)などがある。近代では4世沢村源之助が悪婆物を得意芸として演じた。…
※「善悪両面児手柏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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