普及版 字通 「噎」の読み・字形・画数・意味
噎
15画
[字訓] むせぶ・ふさぐ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は壹(壱)(いつ)。壹は壺中のものが発酵して、気のむれる状態をいう。咽喉がむせぶ状態となることを噎という。〔説文〕二上に「、窒(ふさ)がるなり」とみえる。
[訓義]
1. むせぶ、ふさぐ。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕噎 肥ゆ、鳥聲。阿波不(あはふき)、哽ぶ、氣をと曰ひ、塞喉を噎と曰ふ 〔名義抄〕哽噎 ムス・ムセブ・ムセム・ナク・サクル/嘶噎 コロロク 〔字鏡集〕噎 ムス・ムセブ・ムカツク・フサグ・サクリ・ミテリ・ウレフ
[語系]
噎・饐yetは同声。iek、咽yen、嚥yanも声義近く、むりにみこんで、はげしくむせぶような状態をいう。
[熟語]
噎▶・噎▶・噎鬱▶・噎噎▶・噎嘔▶・噎欧▶・噎▶
[下接語]
噎・煙噎・塵噎・霾噎・風噎・氛噎・幽噎
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報