最新 地学事典 「地すべり調査」の解説
じすべりちょうさ
地すべり調査
landslide investigation
地すべり対策工を設計するために行う調査。最終的に求めるものは,地すべりブロックの平面形状(幅,斜面長),すべり面深度,すべり面の傾斜角(α)と形状,地すべり土塊の重量,すべり面の剪断抵抗(c’・φ’),すべり面に作用する地下水圧(u)である。調査は概査と精査に分けられ,概査には既存資料調査・現地踏査・地盤および地質調査・地形調査(航空レーザやUAVによる地形図作成や写真撮影,広域ではSAR衛星を利用した地形変化抽出)等がある。精査では概査により分割した地すべりブロックに対し,調査ボーリングを主体とした地質調査(ボアホールカメラによるボーリング孔壁画像取得),高密度電気探査や表面波探査などの物理探査,GNSSや光波測量による移動杭観測,伸縮計やパイプ歪み計および孔内傾斜計等による動態観測,地下水位観測や地下水検層,水質等の地下水調査を行う。
執筆者:北村 晴夫・山崎 孝成
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

