最新 地学事典 「地殻内チャネル流」の解説
ちかくないチャネルりゅう
地殻内チャネル流
crustal channel flow
高ヒマラヤ変成岩の形成モデル(C. Beaumont et al., 2004)で想定された,中部地殻の狭い部分で生じる岩石の流動による長距離側方移動。このモデルでは,ヒマラヤ造山帯で主中央衝上断層の上盤に露出する高ヒマラヤ変成岩は,もともとチベット高原地下で高温条件の変成作用を被り,それがインド大陸の中部地殻を通って現在の位置にもたらされたとする。このモデルで想定される実際の構成岩石のレオロジーに基づくと,著しく粘性が低くなる中部地殻の狭い部分で岩石の流動が生じる。参考文献:C. Beaumont et al.(2004) J. Geophys. Res., Vol. 109: B06406
執筆者:竹下 徹
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

