位置(読み)イチ

デジタル大辞泉 「位置」の意味・読み・例文・類語

い‐ち〔ヰ‐〕【位置】

[名](スル)
ものがある所。ものがあるべき場所。また、ある場所を占めること。「位置がずれる」「所定位置につく」「青森県本州の最北端に位置する」

物事全体の中で占める場所。「この問題は重要な位置を占める」
㋑人が置かれている状態境遇立場。「次期会長と目される位置にある」
[類語]地位ポストポジション椅子肩書き役職役付き階級身分

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「位置」の意味・読み・例文・類語

い‐ちヰ‥【位置・位地】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ある人、物、事柄などが、全体または他との関係で占める場所。置かれるべき場所。
    1. [初出の実例]「位置安排猶未定」(出典:寛斎先生遺稿(1821)二)
    2. 「指揮官の位置は軍隊の指揮に重大なる影響を及すものにして」(出典:作戦要務令(1939)一)
  3. ( ━する ) ある場所に置くこと。ある場所を占めること。また、その場所。
    1. [初出の実例]「本堂に上て霊具を位置す」(出典:江戸繁昌記(1832‐36)二)
    2. 「或る哲学者は、ガルタンがヘルモン山上に位置するを以ってと云ひ」(出典:碑文(1923)〈横光利一〉)
  4. 人の地位や立場。
    1. [初出の実例]「其職業や其位地は如何に相異なるも」(出典:国会論(1888)〈中江兆民〉)
    2. [その他の文献]〔周書‐王褒伝〕

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普及版 字通 「位置」の読み・字形・画数・意味

【位置】い(ゐ)ち

そのあるべき場所。〔魏書、穆子弼伝〕子弼、風格り。善く自ら位置す。~己(おのれ)に矜(ほこ)り物を陵(しの)ぎ、頗(すこ)ぶる以て損す。

字通「位」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の位置の言及

【航法】より

…航法が必要とされる理由は,第1に移動体を繰り返し同じ地点に導くためであり,第2に移動体を能率よく確実にしかも安全に導くためである。 航法のもたなければならない基本機能は,移動体が通るのに望ましい経路である航路の設定,定められた航路を進むための針路および速力の設定,任意の時間の航路上の予定点からのずれを検出するための位置の決定および環境・外乱を考慮してのずれの修正(針路・速力の変更)に関する機能である。これらの機能は,移動体が通常の船,潜水船,潜水艦,航空機,宇宙船などのいずれであっても,精度の差はあるものの必要である。…

※「位置」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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