地謡方（読み）ジウタイカタ

デジタル大辞泉

じうたい‐かた〔ヂうたひ‐〕【地謡方】

能で、地謡を専門に受け持つ人々の称。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

じうたい‐かたヂうたひ‥【地謡方】

1. 〘 名詞 〙 能楽で、地謡を専門に受け持つ人々の称。

出典　精選版 日本国語大辞典

世界大百科事典（旧版）内の地謡方の言及

【シテ方】より

…演能に際しては上記各役を配役し，別にワキ，囃子，狂言各役に出演を依頼する。古くは地謡専門の地謡方，装束付け専門の物着（ものぎせ）方があったが，現在はそれらの実体，呼称とも存在せず，たとえ地謡専門でもシテ方と称する。なお，作り物もシテ方が作製，管理する。…

【能】より

…その他，鬼退治物の《紅葉狩》《羅生門》，天狗物の《鞍馬天狗》，祝言物の《石橋（しやつきよう）》《猩々（しようじよう）》などである。
【役籍】
　能は，役に扮して舞台に立つ立方（たちかた）と，もっぱら音楽を受け持つ地謡方（じうたいかた），囃子方とで成り立つが，それぞれの中で技法がさらに分化し，室町時代末期に七つの専門が確立した。立方を勤めるシテ方，ワキ方，狂言方と，囃子方である笛方，小鼓方，大鼓方，太鼓方の7役籍がそれで，江戸時代以降，互いに他の専門を侵さない規律ができ，現在でもそれが守られている。…

※「地謡方」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」