壊疽性口内炎(読み)えそせいこうないえん(その他表記)gangrenous stomatitis

知恵蔵mini 「壊疽性口内炎」の解説

壊疽性口内炎

複数の菌の感染によって起こる重症の口内炎。「水がん」とも呼ばれる。栄養失調などで免疫力が極端に低下した場合に発症するケースが多く、水の汚染など衛生問題も要因の一つとされる。口腔内の歯肉から壊疽が発生し、あごや鼻など顔面に至る。病状進行が速いため、予防や早期発見が重要とされる。発症者はアフリカ諸国やアジア南米の一部の国で見られるが、特に西アフリカニジェールで流行している。

(2015-7-22)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の壊疽性口内炎の言及

【口内炎】より

…潰瘍性口内炎の治療は,安静と栄養補給に留意し,多くの種類の細菌に有効な抗生物質を投与し,口腔内を清潔に保ち抗生物質軟膏の塗布あるいは抗生物質トローチの投与を行う。(4)壊疽性口内炎 歯肉の壊死および腐敗性変化がしだいに周囲に広がり,顎骨も侵されるもので,腐敗性の口臭が強く,壊疽の進むにつれて全身状態も悪くなる。麻疹,腸チフス,猩紅(しようこう)熱,百日咳,肺炎,高熱性疾患の回復期あるいは無カタラーゼ症の場合に細菌の感染によって生じる。…

※「壊疽性口内炎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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