コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

壊死 えしnecrosis

翻訳|necrosis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

壊死
えし
necrosis

全身の死(death)に対して,生体の一局所の細胞または組織の死のこと。壊死を招く原因として,局所血行障害による酸素や栄養の欠乏細菌ウイルスなどの有害作用,毒物の作用,高温,機械作用,放射線,高圧荷電などの物理的作用,神経性障害などがあげられる。その変化の経過から,(1) 凝固壊死,(2) 液化または融解壊死,(3) 壊疽または脱疽に分けられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉の解説

え‐し〔ヱ‐〕【壊死】

[名](スル)生体の一部の組織や細胞が死ぬこと。また、その状態。血液が供給されなくなった部分火傷をした部分などに生じる。ネクローシス

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディアの解説

壊死【えし】

生体の一部の組織・細胞が死ぬこと。病理組織学的には,凝固壊死(結核の際の乾酪化など),融解壊死または液化壊死,壊疽(えそ)などに分類される。小さい場合は,吸収されたり,周囲から肉芽組織が増殖してなおるが,大きい場合は周囲組織との境界がはっきりして,潰瘍(かいよう)として外界に排出される。
→関連項目アルコール性肝障害A-Cバイパス術炎症カポジー水痘様発疹カリエス亀頭包皮炎拒絶反応劇症溶連菌感染症脂肪吸引手術SPECT生体小腸移植鼠径ヘルニア腸捻転脳梗塞やけど

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて 情報

栄養・生化学辞典の解説

壊死

 一部の細胞や組織が死ぬこと.疾病,物理的・化学的傷害,血流の傷害などによって起こる.生体自身のプログラムによって起こる細胞死アポトーシス)と区別される.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

えし【壊死 necrosis】

生体内の一部の組織や細胞が死ぬことをいう。正常な細胞が種々の障害を被ったとき,障害の程度に応じて,さまざまな反応を示す。形のうえで現れる変化のうち,可逆性のものを変性とよぶが,壊死は,不可逆性の変化に陥ったものである。壊死をおこす原因には,栄養動脈の閉塞による血行停止(たとえば,冠動脈閉塞によっておこる心筋梗塞),毒素(ヘビ毒,ガス壊疽(えそ)菌,ジフテリア菌などによる細胞融解),ウイルス感染による細胞崩壊,化学物質(青酸塩など),電離放射線(癌の放射線療法などでおこる),高温や低温(火傷,凍傷)などが挙げられる。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

えし【壊死】

( 名 ) スル
生体の組織や細胞が局所的に死滅すること。また、その状態。火傷・感電などの物理的原因、腐蝕剤・毒物などの化学的原因、血液循環障害・神経性障害などの病理的原因によって生ずる。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

壊死
えし

生体内におこる局所的な組織の死をいう。生体の組織、細胞は血液循環や神経の作用によって生きているわけであるが、これらに障害がおきた場合や、高熱、低温、薬物、毒物、圧迫、電流、放射線、分泌物の誤流といった、細胞を直接障害死滅させる因子によって、壊死の状態が生ずる。壊死に陥った組織では、細胞全体が崩れ、細胞の境界が不明となり、ついには消失する。さらには、核がばらばらになったり、濃縮したり、壊れたりというような種々の様相も呈する。壊死には、死滅した組織が不溶性の物質になる凝固壊死(心臓、脾臓(ひぞう)、腎臓(じんぞう)などにみられる梗塞(こうそく)、結核結節の乾酪(かんらく)化巣)と、軟化し液化に陥る液化壊死(脳軟化巣)とがある。壊死をおこした組織に対して、生体は異物と認識し、吸収、被包などの種々の処理反応を示す。[渡辺 裕]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

壊死の関連キーワードホワイトシンドロームクライオサージェリー特発性大腿骨頭壊死溶血性尿素症症候群アルチュス現象低補体性血管炎デブリードマン虚血性心疾患腫瘍壊死因子特発性骨壊死心原性脳塞栓退行性脊髄炎大腿骨頭壊死悪性高血圧精巣捻転症脳軟化症乾酪変性歯髄壊死肝萎縮症肺化膿症

今日のキーワード

いい夫婦の日

11月22日。通商産業省(現経済産業省)が制定。パートナーへの感謝の意を示し、絆を深める。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

壊死の関連情報