大洋横断海底ケーブル(読み)たいようおうだんかいていケーブル(その他表記)transoceanic submarine cable

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大洋横断海底ケーブル」の意味・わかりやすい解説

大洋横断海底ケーブル
たいようおうだんかいていケーブル
transoceanic submarine cable

遠距離大陸間の電気通信のため,深海に布設する海底ケーブル。最初の試みである大西洋横断海底ケーブルは,1857年着手したが失敗し,66年完成した。陸上の電気通信が始ってから約 50年後である。電話用の大洋横断海底ケーブルが初めてできたのは,1956年のイギリス-アメリカ間,大西洋横断の TAT-1 (電話用 48チャンネル) で,日本では,64年6月アメリカ-ハワイ-ミッドウェー島-グアム島-日本をつなぐ太平洋横断 TTC (当時 128チャンネル) が最初。 68年までに大洋横断海底ケーブルは,大西洋に8本,約 7000チャンネル,太平洋に2本,約 1000チャンネルが布設された。海底ケーブルはその後,光ファイバの開発により,大容量化,長中継間隔化が可能となった。現在,日本-アメリカ間に多数の光ファイバによるネットワークシステムが構成されている。

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