日本大百科全書(ニッポニカ) 「大笹峠」の意味・わかりやすい解説 大笹峠おおささとうげ 栃木県日光市(にっこうし)の中央部にある峠。赤薙火山(あかなぎかざん)(2010メートル)と大笹山(1297メートル)の接合部付近、火山斜面上に位置し、標高約1030メートル。峠付近に広がる火山の緩傾斜面は、牛の放牧場(大笹牧場)として利用されている。かつては今市と鬼怒(きぬ)川上流部を結ぶ重要な交通路であり、明治時代峠北方の発電用黒部(くろべ)ダムの建設には、牛車や人力による資材輸送がこの峠を通して行われた。現在は県道青柳今市(あおやぎいまいち)線が通じる。[平山光衛] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例