天狗堂山(読み)てんぐどうやま

日本歴史地名大系 「天狗堂山」の解説

天狗堂山
てんぐどうやま

御成おなり小学校背後の山。天狗堂があったといい、山の先端を天狗堂崎ともいう。「鎌倉志」には長谷小路はせこうじより佐介さすけやつへ入った右手の山の先端をいい、昔愛宕あたごの社があったという。同書や「風土記稿」は、「太平記」巻一〇の元弘三年(一三三三)五月の新田義貞鎌倉攻めのくだりに「天狗堂ト扇ガ谷ニ軍有ト覚テ、馬煙夥敷ミヘケレバ」とある天狗堂は当山であるという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 佐介ヶ谷

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む