天神記(読み)てんじんき

歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「天神記」の解説

天神記
てんじんき

歌舞伎浄瑠璃外題
作者
近松門左衛門(1代)
初演
正徳4.2(大坂・嵐八重桐座)

天神記
(通称)
てんじんき

歌舞伎・浄瑠璃の外題。
元の外題
天満宮菜種御供 など
初演
安永6.4(大坂・小川座)

出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の天神記の言及

【天神記物】より

…同じ加賀掾の段物集《大竹集》(1681刊)に収められた《虎巻(とらのまき)菅丞相乱曲》は,《雷電》系統のものであることがわかる。この次に位置するものに,近松門左衛門作,竹本筑後掾初演の《天神記》(1713年2月)があり,大当りをした。翌年2月には直ちに歌舞伎に移され,大坂嵐・荻野座で,浄瑠璃どおりの上演をしている。…

【天満宮菜種御供】より

…配役は菅丞相・武部源蔵を初世尾上菊五郎,伯母覚寿・左大臣時平を初世嵐雛助,土師ノ兵衛・白太夫・法性坊・紀ノ長谷雄を初世三枡大五郎,宿禰太郎・舎人造酒王丸を小川吉太郎,松月尼・腰元十六夜・源蔵女房戸浪を初世沢村国太郎,斎世親王を沢村千鳥,判官代輝国を藤川柳蔵,蘭の中将・春藤玄蕃を三枡松五郎,三善清貫・白太夫伜荒藤太を2世三枡他人,左中弁希世を坂東岩五郎,白太夫娘小磯・紅梅姫を山科甚吉,宿禰女房小桜・長谷雄女房渚を初世三枡徳治郎,菅秀才を尾上丑之助など。登場人物名が先行作(近松の《天神記》と竹田出雲ほかの《菅原伝授手習鑑》)と共通することでもわかるように,この2作をもとに歌舞伎化したもの。次に場割を記し,( )内に共通する先行作の場を記す。…

※「天神記」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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