…荒砥は,新しく使用する刃物などの形状を整えたり,摩耗のために形の変化した刃先を修正したりするためのもので,砥粒が粗くてといしの硬さの低いものが使われる。荒砥には主として砂岩が用いられ,産地にちなんで呼ばれる大村砥(長崎県大村産),天草砥(熊本県天草産),伊予砥(愛媛県産)などがある。中砥は,荒砥研ぎによって形は整えられたが粗い条痕の残っている刃面を,より滑らかにするためのもので,粘板岩,石英粗面岩,凝灰岩,安山岩などが使われる。…
※「天草砥」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」