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砂岩 さがんsandstone

翻訳|sandstone

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

砂岩
さがん
sandstone

砂粒が固結してつくられた堆積岩。主成分鉱物として石英長石,白雲母などを含み,副成分鉱物として磁鉄鉱チタン鉄鉱ジルコン,電気石,柘榴石,金紅石などを含む砂粒 (0.1~2mm) が固結した堆積岩をいう。ほとんど石灰質の砂粒のみから成るようなものは砂岩とはいわない。砂岩は砂粒の大きさ,固結の程度などの組織,鉱物組成などによっていろいろに分類されている。砂岩の研究は堆積論や古環境論など地史学上重要な問題に結びついている。

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百科事典マイペディアの解説

砂岩【さがん】

砕屑(さいせつ)性堆積岩の一種で,砂(直径1/16〜2mm)が固結してできたもの。すべての地層に大量に存在し,一般にケイ酸に富む。砂粒を構成する鉱物,岩石破片の差により,泥質基質の多いワッケ,泥質基質の少ないアレナイト,基質が石灰質の石灰質砂岩,火山噴出物を含む凝灰質砂岩などに,また砂粒の大きさの差により細粒,中粒,粗粒に分類される。
→関連項目砕石砕屑岩砥石油層

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岩石学辞典の解説

砂岩

この名称はブロニアールが不純物の入った砂岩の記載に使用したのが始まりである[Bronginiart : 1807].引き続いてナウマンが中粒の砂岩に用いた[Naumann : 1847].ティレルはこの語を変成作用を受けた砂岩に限定して用いたらしい[Tyrrell : 1921].変成作用を受ける以前の岩石が砂質であることを指す形容詞として使用されている[Pettijohn, et al. : 1975]. arenite, sandstoneは同義.ギリシャ語のpsammosは砂の意味.

砂岩

sandstone: 破砕物が膠結したか固くなった堆積岩で,0.0625(1/16)mmから2mmの間の範囲の大きさの粒から構成されているものをいう.破砕した粒は石英,有機物,岩石破片,火山岩屑,その他の破砕した物質で,石灰質の粒が多量に形成された砂の場合は除かれ,これらは砂岩よりは石灰岩または石灰質岩石と呼ばれる[Lyell : 1833, Pettijohn, et al. ; 1972].泥質基質の多いものをワッケ(wacke),少ないものをアレナイト(arenite)と分けることが多い.
arenite, arenyte: →アレナイト

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世界大百科事典 第2版の解説

さがん【砂岩 sandstone】

砂粒が膠結(こうけつ)されてできた岩石で,砂粒(径1/16~2mm)が50%以上を占める砕屑岩をいう。おもに火山砕屑物からなるものは火山砕屑岩と呼び,砂岩には含めない。色は通常,黄~灰白色で,風成のものは赤色を呈することがある。一般に砂粒としては石英が最も多く,長石がこれに次ぐ。岩片の多いものもある。砂以外の粒径の砕屑物を比較的多く含む場合には礫質砂岩泥質砂岩などと呼ぶ。野外の呼称では,前者はレキ岩,後者は泥岩に含めていることが多い。

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大辞林 第三版の解説

さがん【砂岩】

砕屑岩の一。石英・長石などの砂粒(径2ミリメートル 未満の砕片)が堆積・固結してできた岩石。土木建築用石材・砥石といし材料とする。しゃがん。

しゃがん【砂岩】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

砂岩
さがん
sandstone

堆積(たいせき)岩のうち砕屑(さいせつ)岩の一種で、砂粒が集積し固まった岩石。ここで砂粒というのは、粒径が0.06~2ミリメートルのものをいい、普通、石英、長石、雲母(うんも)などの鉱物および岩石の細片からなる。砂粒は運搬され堆積する過程のなかで、円磨、淘汰(とうた)されて、いろいろな形や粒径をもつようになる。砂岩を構成する粒子の大きさから、さらに粗粒砂岩(粒径0.5~2ミリメートル)、中粒砂岩(0.25~0.5ミリメートル)、細粒砂岩(0.06~0.25ミリメートル)に細分されることもある。一般に砂粒のすきまは粘土物質を主とする泥質物で満たされているが、ときには炭酸カルシウム、シリカ(二酸化ケイ素)、酸化鉄などの膠結(こうけつ)物質で満たされている。また細粒の火山噴出物と混合して凝灰質となることもある。粒子の大きさや種類、膠結物質の違い、孔隙(こうげき)の多少などにより、いろいろな外観や比重を示す。あらゆる地質時代に地層として存在し、他の砕屑岩や火山砕屑岩と互層する。砂岩の地層には、水流の動きを示す斜交層理や級化成層などの堆積構造や、層理面には流れの方向を表す底痕(ていこん)が残されている。ときに異常な堆積時の変形も残されている。こうした砂岩の性質および産状は、化石とあわせて、堆積時の古環境解析および古地理の復原などの重要な手掛りとなる。
 砂岩の構成粒子および組織を規制する要因としては、供給地の地質、気候、風化作用、運搬媒質、鉱物および組織の成熟度、造山運動、堆積作用、続成作用などが考えられる。これらすべてすなわち生成史を反映させた分類は困難であるため、重点の置き方の違いから多様な分類案が出されてきた。かつては砂岩の性質は、砂粒を供給した源岩あるいは後背地の性質と造山運動で決まると考えて、砂粒間を埋める泥質物の基質を考慮せずに、主成分の石英、長石、岩石片の比で区分し、準平原のときから造山運動を経て後造山期にわたって対応関係が論じられた。しかし、その区分は堆積物の研究が進んだ現在では用いられていない。普通、砂岩は基質の量と鉱物組成から分類されている。基質量は、運搬媒質である水の粘性や密度を規定するために重要であると考えられるからである。砂岩は、基質量すなわち粘土物質が多く砂粒の大きさがそろっていない、いわゆる淘汰の悪いものと、粘土物質が少なく砂粒の大きさがそろった、淘汰のよいものとに大きく分けられる。前者がワッケwacke、後者はアレナイトarenite(arenyte)とよばれている。これらはさらに石英、長石、岩石片の多少から、石英質、長石質、石質に分けられる。いまでは、砂粒子の化学組成の分析や放射年代の測定から、供給源となった地質体が詳しく推定されるようになっている。[斎藤靖二]
『レイモンド・シーバー著、立石雅昭訳『砂の科学』(1995・東京化学同人)』

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世界大百科事典内の砂岩の言及

【石材】より

…なお安山岩や凝灰岩の石材は,日本ではありふれているが,外国ではあまり使われていない。(4)砂岩 日本では良質な砂岩を産せず,土木用材は別として,建築用としては輸入材以外にはほとんど使われていない。しかしヨーロッパやアメリカでは均質な良材を大量に産し,建築用石材としても大いに利用されてきた。…

※「砂岩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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