奇怪・奇恠・詭怪(読み)きかい

精選版 日本国語大辞典 「奇怪・奇恠・詭怪」の意味・読み・例文・類語

き‐かい ‥クヮイ【奇怪・奇恠・詭怪】

〘名〙 (形動)
① 怪しいこと。不思議なこと。また、そのさま。
御堂関白記‐長和元年(1012)一〇月二七日「件六車其様雖例車、甚以奇恠」
※病間録(1901‐05)〈綱島梁川〉宗教上の光耀禅家の悟といふもの、決して寄り近づきがたき詭怪(キクヮイ)の事を弄ぶものにあらず」 〔史記‐周本紀〕
② 不都合なこと。けしからぬこと。とがむべきこと。また、そのさま。きっかい。不埒(ふらち)
※小右記‐永延二年(988)八月一九日「童四人、皆着胡録釼等、極奇恠事也」
仮名草子伊曾保物語(1639頃)上「きくゎいなり、いそ保。人の問ふに、さる返事する物や。召しいましめん」

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