奥布(読み)おくぬの

精選版 日本国語大辞典 「奥布」の意味・読み・例文・類語

おく‐ぬの【奥布】

〘名〙 陸奥国から産出した麻の布。鎌倉時代以後は絶えたという。〔吾妻鏡‐建仁三年(1203)二月五日〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の奥布の言及

【陸奥国】より

…北条氏所領の多い点もこの国の特徴である。なお中世の陸奥国の産物としては,金と馬が有名だが,鎌倉時代のこの国の基本的な年貢は奥布(おくふ)といわれる麻布である。これらの産物の生み出す財貨のほとんどは,この時代には鎌倉に運ばれていたといってよい。…

※「奥布」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android