妊活(読み)ニンカツ

デジタル大辞泉 「妊活」の意味・読み・例文・類語

にん‐かつ【妊活】

《「妊娠活動」の略》妊娠についての知識を身につけ、体調管理を心がけたり、出産考慮に入れた人生設計を考えたりすること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵 「妊活」の解説

妊活

「妊娠活動」の略。妊娠に関する知識を身に着けたり、妊娠に向けて体調管理を心掛けたり、出産を想定した人生設計を考えたりすること。ジャーナリストで大学講師の白河桃子によって提唱された概念である。
不妊治療が進化し高齢出産は増えても、晩婚化少子化の流れが一向に変わらないことから提案された。女性は35歳を過ぎると卵子が老化して妊娠しにくくなるということはあまり知られていないので、「意志を持って授かる」という意識がなければ妊娠は難しい現状を学び、働きながら妊娠、出産するライフプランを実現するための活動とされている。
白河は、避妊については教えても、妊娠をする方法を教えていないことを指摘し、中学・高校で女性の体についての授業をコーディネートしている。講義では、1980年代までの妊娠も含めた就職からの人生は、事務職として就職し、結婚、退職、出産という流れに身を任せておくことで何とかなっていたものの、現代はそのような時代ではないという現状を解説。20代で2人目までを産んでいるワーキングマザーを例に挙げ、結婚も出産も女性が主導権を握り、早めに結婚して、仕事を続けるライフプランを練るよう勧めている。
女性お笑いトリオ「森三中」の大島美幸は2014年1月、妊活のため芸能活動を一時休業すると発表した。大島は放送作家の鈴木おさむと02年に結婚したが08年に流産した経験から休業を決断した。会見では「体を張る仕事も多く、年齢的に限りがあるので決断した。5月から休業し、まず夫婦で様々な検査を受けるところから始める」とのコメントを出した。

(ライター  若林朋子 / 2014年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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