宜なし(読み)うべなし

精選版 日本国語大辞典 「宜なし」の意味・読み・例文・類語

うべ【宜】 なし

  1. ( 「うべなく」の形で、副詞的に使われる ) 予想していたとおりである。思ったとおり。はたして。うべもなし。
    1. [初出の実例]「『疑はしほかに渡せる文(ふみ)見ればここやとだえにならんとすらん』など思ふほどに、んへなう、十月つごもりがたに、三夜(みよ)しきりてみえぬときあり」(出典蜻蛉日記(974頃)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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