宝石サンゴ

共同通信ニュース用語解説 「宝石サンゴ」の解説

宝石サンゴ

地中海沿岸や太平洋西部などに分布するとされる。サンゴ礁をつくるサンゴとは分類が異なり、詳しい生態は分かっておらず、正確な資源量も明らかではない。成長が非常に遅く、1センチ伸びるのに数十年かかる。日本近海では水深70~300メートルの海域に生息し、主に赤、桃色、白の3種類の原木が採れる。近年中国台湾需要が高まり、特に「血赤ちあか」と呼ばれる赤サンゴに人気が集まっている。

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知恵蔵mini 「宝石サンゴ」の解説

宝石サンゴ

刺胞動物門花虫綱に属するサンゴ虫が作るサンゴ(珊瑚)のうち、主に装飾品に使われるサンゴのこと。全国宝石卸商協同組合により3月の誕生石と定められている。赤色、桃色、白色の3種が主なもので、2008年には4種の宝石サンゴが、ワシントン条約により輸出入が国際的に規制されることになった。日本では高知県が、国内の宝石サンゴ漁獲量の3分の2を占める。日本珊瑚商工協同組合(高知市)の入札では平均落札額が、13年で1キロ当たり286万円と、05年の約10倍に高騰している。中国では特に赤サンゴが縁起物として珍重されており、最高で1キロ当たり約1億8000万円にもなるという。中国国内での漁が禁じられていることもあり、14年9月中旬頃より、小笠原諸島や伊豆諸島周辺で中国の船舶によるサンゴの密漁激増、同年10月30日には計212隻の密漁船が確認されている。

(2014-11-6)

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