寄辺の水(読み)よるべのみず

精選版 日本国語大辞典 「寄辺の水」の意味・読み・例文・類語

よるべ【寄辺】 の 水(みず)

  1. 神前に置かれた瓶に入れた水。そこに神霊がよるともいい、また、その水を神寄板(かみよりいた)に注ぐと神の御姿が映るともいう。
    1. [初出の実例]「さもこそはよるべの水にみくさゐめけふのかざしよ名さへ忘るる」(出典:源氏物語(1001‐14頃)幻)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android