デジタル大辞泉
「神霊」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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しん‐れい【神霊】
- 〘 名詞 〙
- ① 神。また、その神のすぐれた不思議な徳。
- [初出の実例]「我是大忠臣也。神霊棄レ我哉」(出典:続日本紀‐天平一二年(740)一一月戊子)
- 「かかる道の果塵土の境まで神霊あらたにましますこそ〈略〉いと貴けれ」(出典:俳諧・奥の細道(1693‐94頃)塩釜)
- [その他の文献]〔戦国策‐趙策上・武霊王〕
- ② 人のたましい。また、人が死んで神となったもの。霊魂。
- [初出の実例]「玉骨は縦郊原の土と朽させ給ふとも、神霊(レイ)は定て天地に留て、其苗裔をも守り」(出典:太平記(14C後)三四)
- 「心は五蔵の主也、神霊の宅也」(出典:清原国賢書写本荘子抄(1530)六)
- ③ ( 形動 ) 不思議なこと。霊妙なこと。また、そのさま。
- [初出の実例]「卜も筮も神霊なる事を云ぞ」(出典:史記抄(1477)一八)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「神霊」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の神霊の言及
【宗教】より
…
[神と仏]
その第1は,日本人の神仏信仰は目に見えない神(カミ)と目に見える仏(ホトケ)との共存・重層の関係にもとづいて発展したということである。目に見えない神は神霊として特定の土地(山や森)に宿るとともに,空間を移動し各地に憑着して細胞分裂のように分社をつくった。それは分霊・憑依による鎮座の伝播形式と呼ぶことができる。…
【霊魂】より
…それは遊離しやすい状態の〈たま〉を身体につなぎとめるための呪術であったが,他方,遊離した〈たま〉はときに怨念を含む御霊(ごりよう)や物の怪(け)に変貌して,生きている者に危害を加えると信じられた。また〈たま〉は最高の形態としては神霊を意味し,祈願・供養の対象として崇拝された。一般に日本では,人の死後,その死霊は[祖霊]を経て神霊になるという観念が強く抱かれてきた。…
※「神霊」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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