化学辞典 第2版 「密度勾配管法」の解説
密度勾配管法
ミツドコウバイカンホウ
density-gradient tube method
高分子固体の密度を測定するときによく用いられる方法で,簡便で一度にたくさんの試料の密度を求めることができる利点がある.試料に対して完全に非溶剤である相溶性のある2種類の液体を選び,おのおのを混合し,連続的な組成比,すなわち連続的な比重の値をもつ混合溶液をつくる.この溶液を目盛つきのガラス製円筒管に入れると,密度勾配をもった円筒ができる.あらかじめ比重のわかったいくつかのガラス製の球形フロートを入れて,円筒の各点における比重を検定しておく.これに試料を入れると,試料は溶液の密度と等しい点で静止するので,試料の密度を知ることができる.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報