デジタル大辞泉
「一度」の意味・読み・例文・類語
いち‐ど【一度】
1 1回。いっぺん。ひとたび。「一度おいでください」「一生に一度の体験」
2 (副詞的に用いて)いったん。ひとたび。もし。「一度食べたら忘れられない味」→一度に
[類語]一回・一遍・ひとたび・一朝
ひと‐たび【一度】
1 1回。いちど。「一度はあきらめた計画だ」
2 (副詞的に用いて)いったん。もし。いちど。「一度思い立ったからにはやり抜こう」
[類語]一回・一遍・一度・一朝
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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いち‐ど【一度】
- 〘 名詞 〙
- [ 一 ]
- ① ひとたび。いっぺん。一回。
- [初出の実例]「三箇日一度可レ梳之、日々不レ梳」(出典:九条殿遺誡(947‐960頃))
- 「走り出でて舞はばやと思ふを、一どは思ひかへしつ」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)一)
- ② 同時。いっしょ。→一度に。
- ③ 杯に一杯の酒を飲むこと。また、その酒。
- [初出の実例]「『口づきのをのこに、先一度せさせよ』とて、酒を出したれば」(出典:徒然草(1331頃)八七)
- [ 二 ] 温度、角度、経度、緯度などを自然数を用いて示す時の最小単位。
- [初出の実例]「さて其の三百六十余を、又この大地へも割付て、其の一つを一度と云ふ」(出典:古道大意(1813)下)
ひと‐たび【一度】
- 〘 名詞 〙
- ① いちど。いっぺん。また、仮定的表現を伴って、いったん。
- [初出の実例]「一年(ひととせ)にひとたび来ます君まてば宿かす人もあらじとぞ思ふ」(出典:伊勢物語(10C前)八二)
- 「人、一たび読みて、事を覚ゆれば、〈略〉これを百たび、読むべし」(出典:小学読本(1873)〈田中義廉〉一)
- ② ( 多く「ひとたび…ひとたび…」と連ねて用いて ) 反復される行為が同一ではないさまを表わす。あるとき。ある場合。
- [初出の実例]「飛花落葉の世の中、一たびは栄え、一たびは衰ふ」(出典:御伽草子・小町草紙(室町末))
- ③ 同時。いっしょ。→ひとたびに
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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