2種類の液体を混合すると,互いに溶解して一様な溶液になる場合と,2相に分離する場合とがある.このように,2種類の液体の相互の溶解のしやすさを相溶性という.相互に溶解するには,2種類の液体分子間の反発力が個々の液体分子間の反発力より小さいか,2種類の液体分子間に特有の引力がはたらく場合がある.たとえば,水-フェノールの溶液の温度を下げていくと,ある温度(上限臨界共溶温度)(upper critical solution temperature:UCST)以下になると2相に分離し,アミン類-水の溶液の温度を上げていくと,ある温度(下限臨界共溶温度)(lower critical solution temperature:LCST)以上になると2相に分離する.この2相の液体間にはたらく相互作用エネルギーの尺度として相互作用因子がある.この相互作用因子の温度係数から相溶性が議論できる.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...
4/12 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
4/12 デジタル大辞泉を更新
4/12 デジタル大辞泉プラスを更新
3/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
2/13 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新