富栄養泥炭(読み)ふえいようでいたん(その他表記)eutrophic peat

岩石学辞典 「富栄養泥炭」の解説

富栄養泥炭

栄養物を十分に供給された泥炭[Fraser : 1943].ギリシャ語のtropheは滋養物食物意味

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の富栄養泥炭の言及

【泥炭】より

…この段階では地下水位が高く,一般に養分に富んでいるため,ヨシ(アシ),スゲ,マコモ,ハンノキ,ヤチダモなどの植物遺体を主とする泥炭の形成が水面に達するまで続く。この泥炭を低位泥炭または富栄養泥炭という。低位泥炭の表面が水面からわずかに上に達すると地下水位が相対的に低下し養分の供給も少なくなるので,そこに生育する植物の種類が変化し,ワタスゲ,ヌマガヤ,ホロムイソウ,ヤマドリゼンマイ,エゾマツ,ヤチヤナギ,シラカンバなどの植物遺体からなる泥炭が集積するようになり,これを中間泥炭または中栄養泥炭と呼んでいる。…

※「富栄養泥炭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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