つだ‐つだ【寸寸・段段】
- 〘 形容動詞ナリ活用 〙 細かくきれぎれのさま。ずたずた。
- [初出の実例]「時に、素戔嗚尊、乃ち、所帯(は)かせる、十握劔(とつかのつるき)を抜きて寸(ツタツタ)に其の蛇(をろち)を斬(き)る」(出典:日本書紀(720)神代上(兼方本訓))
- 「Tçudatçudani(ツダツダニ) キリハナス〈訳〉切って細かにする」(出典:日葡辞書(1603‐04))
寸々の語誌
清濁についてはツダツダと読んだものと推定される。また、「つだつだに」とする例が多いが、「観智院本三宝絵‐中」に「蛇をつたつたときりをけり」と見え、「つだつだと」の形でも用いられたらしい。「日葡辞書」には、話しことばとして、「zzudazzudani(ヅダヅダニ)」の形も見える。それが四つ仮名の混用の時期を経、やがて現在の「ずたずた」になったと思われる。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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