きり
〘名〙 蝶
(ちょう)の羽の粉。
鱗粉(りんぷん)。きら。
※
堤中納言(11C中‐13C頃)虫めづる姫君「蝶はとらふれば、手にきりつきて、いとむつかしきものぞかし」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「きり」の意味・読み・例文・類語
きり[副助]
[副助]《名詞「き(切)り」から転じた語。「っきり」「ぎり」の形でも用いる》体言、活用語の連用形・連体形に付く。
1 動作や事物に付いて、その範囲を限定する意を表す。
㋐だけ。かぎり。「ひとりきりになる」「思いっきり泣く」
㋑ずっと…している。…のままだ。「閉めっきりの部屋」「何を聞いても黙っているきりだ」
2 (主に否定の表現と呼応して)これ以上動作が行われないという限度・限界を表す。…を最後として。「先月会ったきり顔を見ていない」「出かけたきり戻ってこない」
3 (主に否定の表現と呼応して)特定の事物以外のものは存在しないという意を表す。しか。だけしか。「選手は一〇人きり残っていない」「一〇〇円きり持っていない」
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