… 一般的に用いられる木造小屋組みは,一般の木造住宅で使われる和風小屋組み,はり間の大きな木造建築で使われる洋風小屋組みが代表的なものである。和風小屋組みは,軒桁の間に松丸太などによる太い小屋ばりを1.8~2.7m間隔で架け渡し,その上に,小屋束(こやづか)と呼ばれる短い柱を約1m間隔で建て,この小屋束の上に,軒桁,棟木と平行に,母屋(もや)と呼ばれる水平部材を架け,この母屋で垂木の中間部分を支えるしくみである(図-b)。はり間が大きくなると,中央に近い部分の小屋束の長さが長くなるので,その場合は,小屋束上に小屋ばりと平行に置かれた二重ばりの上にさらに小屋束を建てることになり,小屋ばり自体も1本の部材ではまにあわなくなるので,柱の上で継いだはりを用いる。…
※「小屋束」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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