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小屋組み こやぐみ roof truss

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

小屋組み
こやぐみ
roof truss

屋根の構造主体となる骨組み。組立方法から和小屋組みと洋小屋組みに大別される。和小屋組みは,小屋梁に屋根勾配に応じた小屋束を載せ,棟木および母屋をかけ渡し,垂木を取付ける形式をいい,切妻屋根寄棟屋根など梁間の小さい建物に用いられる。

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百科事典マイペディアの解説

小屋組み【こやぐみ】

屋根をささえる骨組構造をいう。屋根形を保持し,かつ屋根荷重を支持する必要がある。組み方には,大別して和洋2法あり,和風小屋組み(けた)の軸組に直角に渡した小屋梁(ばり)上に束(つか)を立て母屋(もや)を並べた仕組み。
→関連項目和小屋

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世界大百科事典 第2版の解説

こやぐみ【小屋組み roof truss】

木材や鉄骨のような細長い部材で建物の骨組みを構成する場合,床を構成する床組み,壁を構成する軸組みと並んで屋根を構成する骨組みを小屋組みという。小屋組みの目的は,屋根の形状を作ること,および屋根と天井の自重,屋根面にかかる雪積荷重,風荷重などの力を壁や柱へ伝達することである。 小屋組みを構成する部材は,小屋組みの種類とその規模,屋根の形状などにより異なるが,最低限でも,屋根の最上部にある水平架材である棟木(むなぎ)と軸組みの上部に水平に置かれた軒桁およびこの両者の上に所定のこう配で架け渡され屋根面の荷重を直接受ける垂木が必要となる。

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家とインテリアの用語がわかる辞典の解説

こやぐみ【小屋組み】

建物の屋根を支える骨組み。風圧や積載荷重に耐え屋根を形づくる。水平材と垂直材を組み合わせ和小屋、水平材・垂直材・斜材を用いる洋小屋に大別される。◇「小屋」ともいう。

出典|講談社
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

小屋組み
こやぐみ

屋根を構成するための骨組をいう。ただし陸(ろく)屋根の場合は軸組頂部に架した水平材(梁(はり)、桁(けた)など)を骨組とするので、とくに小屋組みとよぶ部分をつくらないのが普通である。小屋組みは、屋根の自重やこれにかかる積雪、風圧などの荷重を支えて安全に軸組に伝え、かつ軸組の頂部を相互に連結してこれを固める役目をもつ。構成法は大別して和小屋と洋小屋があり、前者は木材、後者は木材のほか鉄骨によっても組み立てられる。
 和小屋は、小屋梁の上に適当な間隔に小屋束(づか)を立て、その頂点にそれぞれ母屋(もや)をのせ、母屋を垂木((たるき)でつなぐ。その上に木舞(こまい)を組むか、または裏板を張り、葺(ふ)き材料を置いて屋根が完成する。棟の直下に位置する束は、とくに真束(しんづか)といい(この名称は洋小屋でも同じ)、この部分の母屋が棟木になる。なお束は相互に貫(ぬき)を用いて緊結し、揺れや移動のおこるのを防ぐ。梁と軸組との結合法には2種ある。柱の頂部を桁で水平につなぎ、その桁で梁の端部を受けるものを京呂(きょうろ)組み、桁を用いず柱の頂点で直接梁を支えるものを折置(おりおき)組みという。もとより前者のほうが構造的に優れ、とくに柱間隔が一定していない場合に適当である。
 洋小屋は、陸梁(ろくばり)と2本の合掌(合掌尻(じり)は梁の端部に差し込む)でまず大きい三角形をつくり、これを方杖(ほうづえ)(斜材)と吊り束(つりつか)(垂直材)によって補強するものである。母屋は合掌の上にのり、それから上の構成は和小屋と同じである。梁と軸組との結合法は京呂組みに準じる。
 和小屋、洋小屋とも真束を用いるのが普通で、この形式を真束(キングポストking post)小屋組みとよぶが、ときには真束を用いず、その位置から左右に等距離を隔てたところにそれぞれ束を置くことがあり、この形式を対束(ついづか)(クイーンポストqueen post)小屋組みという。この場合は対束の頂部を水平梁でつなぐので、二重梁小屋組みとよばれることもある。対束形式は屋根裏を生活空間に利用するときに好都合であり、とくに洋風建築における腰折屋根やマンサードmansardの小屋組み(いずれも合掌を途中で折り曲げた形の洋小屋になる)に採用される。
 和小屋は、束の高さを加減することにより屋根勾配(こうばい)を自由に調整することができ、とくに曲面(反(そ)り、起(むく)り)をつくるのに適し、組立ても容易である。日本建築の優美な屋根の姿態は、この和小屋の利点に負うところが多い。和小屋は、垂木を除いては梁から母屋まですべて水平材と垂直材ばかりで、小屋組みは四辺形の集合として構成される。しかし洋小屋では斜材(合掌、方杖)を使用することにより三角形の集合となり、たとえ対束形式で中央部に四辺形部分が存在しても、周囲はすべて三角形で埋めることができる。このような構成法をトラスtrussというが、ここではいわゆる「三角形不変の原理」が働いて、四辺形の集合よりも変形のおそれの少ない骨組を構成することが可能である。次にトラスすなわち洋小屋では部材には軸方向力(引張り力または圧縮力)が作用すると考えられ、とくに梁は引張り力を受けるが、和小屋では梁に曲げモーメントが働く。木材、鉄骨を問わず同一断面であれば、材料は軸方向力に強く、曲げに弱いので、この点でも洋小屋のほうが有利である。さらに曲げを受ける部材を中間で継ぐことは、とくに木材の場合はほとんど不可能で、もしそれをあえて行う場合は、継手の直下付近でかならずこれを支える部材を配置しなければならず、したがって和小屋では大スパンspan(梁、アーチなどの支点間の距離)の小屋組みをつくることは困難で、通常は梁として用いうる1本の木材の長さによって制約されることになる。木造和小屋ではスパン6メートルが限度で、それ以上15メートル程度までならば木造洋小屋で組めないこともないが、それを超せば鉄骨トラスによらざるをえない。鉄骨は木材に比べ部材断面が小さくてすみ、かつ継手、仕口を剛接することができるので、軽量で大スパンの小屋組みをつくることが可能である。
 日本で竪穴(たてあな)住居に用いられ、現在でも古い農家などにみられる小屋組みに扠首(さす)組みがある。これは梁と合掌を組み合わせるもので、一見洋小屋に近いが、方杖や吊り束を使うまでには発展しなかった。扠首組みは伊勢(いせ)神宮正殿ほか古い建築様式をもつ建物にも形式化されて残されている。[山田幸一]

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世界大百科事典内の小屋組みの言及

【社寺建築構造】より

…しかし,江戸時代には規矩(きく)術の進歩にともない,はっきり図式解法のできるものに統一され,技法的変化は少なくなった。
[小屋組み]
 小屋組みとは屋根を支える骨組みのことで,一般には天井で隠された部分をさすが,ここでは組物より上の構造体全部をさすものとする。母屋の前方の柱上の組物と,後方の柱上の組物との間に梁がかけられる。…

【ハンマー・ビーム】より

…中世末期のイギリスの洗練された小屋組みで用いられた片持梁(かたもちばり)。壁の頂部から室内に突出して作られる短い梁で,その先端に立てた束(つか)の上に小屋梁(こやばり)をのせる。…

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