小町集(読み)コマチシュウ

デジタル大辞泉 「小町集」の意味・読み・例文・類語

こまちしゅう〔こまちシフ〕【小町集】

平安前期の私家集。1冊。小野小町作。9世紀後半の成立とされる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の小町集の言及

【小野小町】より

…紀貫之が〈あはれなるやうにて強からず,いはばよき女の悩めるところあるに似たり〉(《古今集》序)と評したのは,よくその特徴をとらえている。作品は,《古今集》18首,《後撰集》4首以下,勅撰集に六十数首が収められており,ほかに《小町集》の110余首があるが,その中には他人の歌や後人の偽作もあり,勅撰集の歌を基本とすべきであろう。〈うたたねにこひしき人を見てしより夢てふものはたのみそめてき〉(《古今集》巻十二)。…

※「小町集」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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