岡持(読み)オカモチ

デジタル大辞泉 「岡持」の意味・読み・例文・類語

おか‐もち〔をか‐〕【岡持(ち)】

平たくて浅いおけに、持ち手とふたのついているもの。料理を入れて持ち運ぶのに用いる。

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精選版 日本国語大辞典 「岡持」の意味・読み・例文・類語

おか‐もちをか‥【岡持】

  1. 〘 名詞 〙 平たい桶のようなもので、手とふたがあるもの。おもに食べ物食器を入れて運ぶのに用いる。
    1. [初出の実例]「岡持にうごくもしれぬ海鼡(なまこ)哉〈亀翁〉」(出典:俳諧・俳諧勧進牒(1691)下)

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世界大百科事典(旧版)内の岡持の言及

【桶】より

…(1)生活用具 井戸側および釣瓶(つるべ),入浴用の風呂桶や小桶,盥(たらい),炊事用の洗桶,手桶,水桶,飯櫃,浅い円形の半切桶,半台,漬物桶,量器,死体を入れる早桶(棺桶)。(2)貯蔵・運搬容器 食品,酒類,調味料,油,塩蔵海産物,工芸材料(漆,柿渋,砥粉)を入れる各種桶,農業用のにない桶(水,肥(こえ))・柄杓・肥溜桶,牛馬の飼料を入れる飼葉(かいば)桶,漁業用の海女桶・浮樽・盥舟,商業行商用の天秤棒を併用した荷桶・岡持など。(3)醸造用 酒類,しょうゆ,酢,みそ用の大桶。…

※「岡持」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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