岩蔵村
いわくらむら
[現在地名]小城町大字岩蔵
祇園川上流の永泉寺村・二瀬川村・東谷・西谷を併せて岩蔵村と称する。正保絵図に「岩倉山村」とあり、村高は嘉永六年(一八五三)写の大小配分石高帳によると、地米(年貢)二八九石五斗一合である。慶長年中(一五九六―一六一五)に鍋島氏領となるが、それ以前は山内を支配していた神代氏の領地であった。西谷にある岩蔵寺境内の慶長一七年銘の二の鳥居には、鍋島直茂・勝茂・元茂の名とともに、「当領主神代大炊助平家良、神代孫太郎平茂良」と記されている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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