…これが江戸中期になって,外側を溜塗,中を黒塗で小ぶりにした頭切(ずんぎり)とも呼ばれる薄茶器に転進する。桃山から江戸初期に嵯峨嵐山辺りで土産物として作られた枝垂桜,柳,藤などの図柄を蒔絵にした雅趣にとむ嵯峨棗と呼ばれるもの,また利休時代以後,無名の漆工により町棗と呼ばれる粗野なものが作られたが,これらは棗が大衆化した証拠といえる。 茶の湯として規範となる棗は利休型で,大・中・小のうち利休型中棗が棗の標準となっている。…
※「嵯峨棗」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
機械メーカー。トヨタグループの総本家で,繊維機械のほかトヨタ自動車からの小型商用車の受託生産,エンジンその他の自動車部品,フォークリフトなどの産業用車両の生産も行なう。1926年豊田佐吉が,みずから発...