嶺南楼(読み)れいなんろう(その他表記)Yǒngnamru

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「嶺南楼」の意味・わかりやすい解説

嶺南楼
れいなんろう
Yǒngnamru

韓国,慶尚南道密陽にある楼閣。朝鮮王朝時代の密陽邑城の中心施設であった客舎の密州館に付属している。憲宗 10 (1844) 年建立南原の廣寒楼,清風の寒碧楼とともにこの時代の代表的な楼閣建築である。密陽江の絶壁上に南面する3棟の建物から成り,東側より陵波堂,嶺南楼,枕流閣と呼ばれる。3棟ともに入母屋造の建物で,繋虹梁 (継梁) の木鼻に竜頭を彫刻した点などは,朝鮮王朝時代後期の装飾的傾向を示し,中期以前の素朴な楼亭建築とは対照的である。

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